次回ライブ

■次回ライブ■
2017年12月19日(火) 下北沢BIG MOUTH

2015年10月17日土曜日

絶望のち笑顔

下北沢440、お集まりの皆様ありがとうございました。

前にも書いた通り、あまりにも衝撃的な音楽を放つ山口進、えあどくべとの共演。半年前だったらきっと押し潰されていたでしょうし、ライブ自体を断っていたかも知れません。

これは中々リスナーとして体験できるものではない、演者の特権ですけれど、共演してみないと分からない凄さというのがあります。
同じ音響、同じお客さんの前で、どれだけのパフォーマンスをするかという点で、観ているだけでは分からない自分との相違点を気付かされます。

勿論それは音楽の勝ち負けということではありません。音楽には勝ち負けはない。ただ、自分に嘘をついていない表現をできているかどうかという「純度の高さ」においては、同じ領域に達しているかどうかの差が明白です。観ている方がどう思おうと、演者本人はそれに確実に気付いていますし、そこに鈍感な人はそこまでだと思うのです。

今自分の表現の純度が理想に届かなくたっていい。けれど、理想までどれくらいの距離があって、何をしなければならないのかを、我々は毎回痛感しなければならないのです。

山口進もよよよ_ゐ率いるえあどくべも、きっと何度もそういった瞬間を超えて純度を高めてきたのでしょう。僕は僕なりの道筋でそれをやってきたつもりでしたが、2、3年前に出会った彼らは、自分のやってきたことの遥か上のレベルで、もっともっと純粋に歌を、音楽を愛していた。というよりも、信じていた。

僕が前に書いたように音楽を辞めようかと思わされたというのは、そういう差を痛感させられたからでした。音楽のクオリティ、演奏の上手い下手は関係なく、音の純度の差を。

しかし、自分はこのような性格で良かったなと思うのは、その差を感じて一旦絶望はするものの、翌日にはそこに向けてチャレンジしたくなるというところです。10代最後に出会ったレディオヘッドにさえ、20代で衝撃を受けた遠い遠い街のボブディランにさえ、僕は絶望のち笑顔だった。それがこれまで音楽を続けられている自分の、幸運な才能です。

自分発信の強烈な天才ではない事は自覚しつつ、衝撃的な影響を受けた時に、そこを超えようとしてしまう性質が僕を前へと駆り立てます。その事にはきっと才能があるんだと思います。

出会えた目標が高ければ高いほど、自分は影響されて成長できる。そんな環境に自分を迎え入れてくれた仲間達、迎え撃ってくれた仲間達に今日も感謝。

山口進の歌が持つ、人の深層を震わせるような強さも、えあどくべの音楽がもつ、人生の無限の美しさも、僕は見せ付けられて、そこを超えていこうと思う。その先に彼らがまた進むなら、またもっと、前へ。

絶望のち笑顔。

ありがとう。人生は、素晴らしい出会い。

初対面ということで思い入れという意味で言及できませんでしたが、Gauche.さんも凄く素敵だった。若いのに素晴らしいミュージシャンは沢山いますね。でも、多分純度はもっと高められるでしょう。さあ、競争だぜ。

2015/10/16 下北沢440
白倉新之助と踊る子守唄
※真野敬史(drums)/クリストファー・オライリー(Bass)/Miho(Accordion) & Satsuki(clarinet) from Dead Sea Dropouts

1 ヘッドホンを外すべき時
2 太陽を待っている
3 おばあちゃんのお話を聞きましょ
4 ふきのとう
5 ライオンのように美しく

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