西洋の孤独
バスを降りた瞬間 四方から猛獣の様な目が
僕らを見たように思った 僕らを見たように思った
1900年代以前の歴史が凍りついたまま
品定めをしているようだった 品定めをしているようだった
長身の男 蜂蜜を舐めながら
歩いて去る スコットランド製の靴を履いて
彼は僕より若い 信じている人への思いが強い
只それだけのこと
古の都会が置いてきぼりにしそう
教会の鐘が頭をゴンゴンと打ち鳴らす
洋服も肌の色も全てを剥ぎ取ってやろうとそういう意思を
感じて震えている
放射状の窓をかき鳴らせ今夜
誘惑に負ける子供達の連中
紙面を賑わす空中ブランコそして
異常に積み上げられた赤い凧
若い内に何かし損ねておけば
大体なんとかなるものだろう
そういう気がして街をおりた
水の風景画 沈黙をさせるのか
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