次回ライブ

【次回ライブ】

11月29日

吉祥寺 曼荼羅 [LIVE! LIFEWORKS vol.20] 19:00open 19:30start 2500円(当日3000円)

出演 岩崎けんいち 山口進(夜ハ短シ) 雨宮弘哲 白倉新之助

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2018年10月7日日曜日

車道に鐘楼の音が響く

車道に鐘楼の音が響く

ハリーウィンストン
あなたからの大事な指輪を
洗面所で失くしちゃった
三面鏡に映る左側の顔が
最近気に入らない

最果てのソウルミュージック
ベーシストが
凍結した舗道で頭を打った
星がきらめく夜
地下鉄の水蒸気が彼を包み込んだ

冷蔵庫に冷えた炭酸水
早く気を取り直さなきゃ
テディベア
昔から連れ添った可愛い子
わたしお嫁にいきます

ターンテーブルが止まる夜明けには
コーヒー売りが白い息を吐いて
音楽家はグルーヴィーな霊柩車で
通りすがりの神様とキスした

車道に鐘楼の音が響く  
歯磨きと割れた瓶の音
饒舌な広告塔の周り  
羽ばたく鶏の群れ五十万羽

いつも幽霊に取り憑かれたような顔して
歩いてたら
タイプライターの文字を腰掛けにしてる
気取った若者達

嗚呼あなたはいつぞやのあの人
ロマンスを三本分注射したような
生活の中に詩を詠むような
甲斐性なしで
何の取り柄もない

わたしは単に指輪を探してるだけ
貰い物の
町に工場が建ちあなたは還らぬ人
煙のように

若者達は働きもせず
通り一辺倒の台詞を吐いた
麗しの花嫁は笑いながら
純白の衣装で膝を出した

車道に鐘楼の音が響く  
歯磨きと割れた瓶の音
饒舌な広告塔の周り  
羽ばたく鶏の群れ五十万羽

車道に鐘楼の音が響く  
歯磨きと割れた瓶の音
饒舌な広告塔の周り  
羽ばたく鶏の群れ五十万羽

光になるのよ~ばからしオーケストラ~

光になるのよ~ばからしオーケストラ~

光になるのよ 星になるのよ 煙になるのよ お空になるのよ
光になるのよ 陰になるのよ 未来になるのよ 全てになるのよ
光になるのよ 森になるのよ 別れになるのよ 行方になるのよ
光になるのよ 海になるのよ 魚になるのよ 卵になるのよ

光になるのよ 骨になるのよ 身体になるのよ 命になるのよ
光になるのよ 恋になるのよ 未練になるのよ 笑顔になるのよ
光になるのよ 愛になるのよ 二人になるのよ 一人になるのよ
光になるのよ 夢になるのよ 幸せになるのよ そして消えるの

ばからし ばからし

スタートの位置

スタートの位置

願わくば僕はあなたみたいに成りたいと
自分の庭を散々ぱら耕して
ようやく小さな人参の一つでも獲れるようになった時
あなた
僕のように成りたいと言ったとか

空には光
風は冷たい
風は冷たいだけでなく
何処かへ時を運び去る
君は僕の過去
未来
今

思いやるのは難しい
思い上がるのは簡単だ
僕にできることはと言えばただ君を見ているだけ
「その時」が来ればどうすればいいか分かるさ

その目に涙
口は動かない
口は動かないのだけれど
何かを伝えたがっている
君は僕の過去
未来
今

寄り道が嫌いな人に尋ねれば
向こうで楽しみたいから早く行きましょう
道のりを楽しみたい人に尋ねれば
休憩は割りと好きだねえと答える

あいつは恋に破れて泣くどころか笑っているのに
あいつは恋もせずに悲しみと戦っているのに
あいつは安定を手に入れた自分を嘆くのに
あいつは毎日文無しで愉快に歌っているのに

その全てを心から仲間だと思える不思議

どうかいつまでも
僕らの足並みが揃いませんように

スタートの位置は此処だ

スタートの位置は此処だ
スタートの位置は此処だ
見誤るんじゃないよ
まだ始まってないんだ
終わりなんて来るわけないじゃないか

スタートの位置は此処だ
スタートの位置は此処だ
見誤るんじゃないよ
まだ始まってないんだ
終わりなんて来るわけないじゃないか

スタートの位置は此処だ

誓いの歌

誓いの歌

外は透明な貝殻を通した
光浴びて浮かべる島のようさ
散らかった机の隅の無口な旅人に贈る
誓いの歌

一緒に出掛けよう
自転車を漕ぎ出して
考えるよりも
飛んで行けるくらい速く

何をしたっていいんだ
そのかわり
他のみんなにもそれは等しく言えることなんだ
知っておこうね

嫌だよ
互いを試しあうような
馴れ合いを誰かが求めたとして
僕はどうだろう

先を進む大勢の人たちは
言い訳をしてばかりで
真似をしちゃダメだよ

悲しみに打たれてそこから目を逸らすような
そんなことは許さないし
できる筈もない

嫌だよ
誤魔化すのはやめてくれないか
恰好悪いよ

僕と僕の間がくっつくようにしてみたって
距離に甘えて打ち明けてみようか
分かったんだやっと
しなきゃいけないのは

そうさ喜びに満ちた

静止画

静止画

分かった分かった
もう降参
手柄は全部お前にやろう
若さは凡庸さを隠さずにいられない
でも時に
若さはそれだけで罪である
僕も同じように

分かった分かった
もう沢山
手垢の着いた系譜なんて
自分以上に自分について悲しむ人がいる
それはつまり
溢れんばかりの愛情を注がれたということ
お前も同じように

視界の半分以上が海になってくると
まるで静止画のように平べったい
静止画の中を走っている車
静止画の中を落ちる夕陽

電車の発車ベルが僕の居る部屋にこだまする
海には音が無い
ここから見ている限りは

あそこにはプランクトンが居る
手前の建設中ビルにも居て
ここにもプランクトンが居る

兄弟たちよ争うこと無かれ
生命であることに罪は無いのだ
ただただ放て
ひたすらに放て
苦しみ 嘆き 妬み
老いながら
生命の頂きに向かって

勢いよく放て
勢いよく放て
勢いよく放て

悲しい便りの終着点

悲しい便りの終着点

草原の向こうにゼブラが走っていて
僕が手に持っているのは尖った石のついた槍
水飲み場には集落の人が1日に飲める量が限られている

・秘密
ここでは秘密なんか持ちながら生きてはいけない
余計なものを持つことは
余計に生活を複雑にするって
言い伝えられる以前から分かり切っている

・本能
本能のままに暮らすんだ
身体が要求することを満たすように
でもそこにもはっきりとした不文律があって
自分以外も満たされていないといけない

・罪悪
いつから僕は罪悪感を感じるようになったのか
誰か頭のいい人が
貯えという考え方をひらめいた
それからというもの僕たちは穴を掘るようになった

穴はどんどん深くなり
アトランティスが滑り落ち
カエサル達が這い出して
今じゃ霞が関あたりで地下鉄の通り道

木馬にのった軍人が走れ走れと命じてる
君の名残りの湯呑茶碗
棄てようとしても棄てられない

夢にまで見た生活が嫌よ嫌よと逃げて行く
今や孤独は君の中にある

何もかもうまくいかなかった日々を質に入れて
ささやかではあるけれどアフリカに送ろう
草原の向こうにゼブラが走っていて
こんな悲しい便りの終着点

創作ダンス

創作ダンス

プラットホーム プラットホーム
駆け足駆け足 階段12段飛ばし

おっぱいとおちんちん 揺れる揺れる
弾ける弾ける ボインな太陽

サイフォンとiPhone
マッチ棒とショートホープ
三島と谷崎
シャッター外の坂

ハードとボイルド
オスカーとワイルド
男色家の晩餐
カフェ・ド・フロール

創作ダンス

リディアンとフリジアン
ケルビンとシーベルト

5月のある晴れた日

5月のある晴れた日

5月のある晴れた日には
歌い始めた友人が欲しがっているアコースティックギターを一緒に見に行って
それがまるでそいつの為に作られたみたいにそいつにピッタリの音をしていて

その帰り道
ちょうど方南町あたりで
自転車の前輪がパンク
僕は項垂れた自転車の首根っこを掴んで歩くことになる
そんな夜があった

540円で買った安いイヤホンで聴く音楽は
ボブディランがまだ虚勢を張っていた頃の
ドラムスもベースも
ギターにシールドさえも無かった頃の歌

東京の杉並区なんかから見えるのは
霞んだ薄緑色の小さな星空
生温い風は昨日とも明日とも同じ
特別なことなんて何一つない
そんな夜があった

もう歩いて行くしかないと分かった時
人はいつもよりはっきりとした気持ちになる
高級車に乗っている誰かさんよりも
今の僕はちょっとだけ英雄気取りだぜ

✳︎✳︎✳︎

5月のある晴れた日には
僕は1人の女の子と付き合うことになる
川崎市はずれの小さなアパート
そのエレベーターも無い四階の部屋
開けっぴろげな希望と蝉の死骸が落ちていた階段

その数年後の
5月のある雨の日
僕はその子と一緒になった
僕はいつしか杉並区のはずれに移り住み
今自転車を押してその家を目指すことになる
そんな夜があった

✳︎✳︎✳︎

5月のある晴れた日には
知らない女の子が若くして命を落としたという
歌を歌っていた女の子
その子に向けて今夜新宿で歌を歌っている男の子

その同じ頃
天国で絵を描いている親父の
誕生日を祝う男
僕は一人歩きながら思うんだ
今頃あいつは山梨で
ギターを大事そうに抱えて叫んでいるんだろう

もう歩いて行くしかないと分かった時
それは諦めの気持ちに似ているけどちょっと違う
僕らは前に進むことを止めてはいない
僕らは自分から歩くことを選んだんだぜ

✳︎✳︎✳︎

5月のある晴れた日には
そんな風に歩きながら
「5月のある晴れた日」という題名の歌を考えている男
縁石を綱渡りしたり欠伸をしたりしながら
これで酒でも飲めたらよかったけれど

ほらもう高井戸の煙突が見えてきた
煙突の向こうには
今僕たちが暮らしている小さなアパート
生きている奴らは頑張れよ
月は見当たらないけどそう言ってるに違いない
そんな夜があった

もう歩いて行くしかないと分かった時
どれくらいかかるかなんて考えても仕方がない
これは僕の平成27年5月14日のことではあるけれど
君の5月のある晴れた日についてのことなんだよ

町の音楽隊

町の音楽隊

15歳になって
やっと憧れていた町の音楽隊に入れる日が来たんだ
朝日が昇ったら
みんなの寝室の窓を開けて
朝が来たよって教えてあげる
子供達が学校に行ったら
美味しいコーヒーが入ったよ
干しっぱなしのズボンが
青いまんま揺れてるよ

君は忘れ物をしなかったかい?
子供達はいつも忘れ物をするんだ
筆箱とかおやつとか
昨日見た夢なんかも
でも15歳はもう大人なんだから
僕はもう忘れ物をしないよ

町長さんが歩いて歩いて
おじいさんおばあさん一人一人に
何か困ったことはないですかと尋ねてる
一つくらいみんな困ったことがあるのだけど
誰もが笑顔で変わりはないですよって答える

町の音楽隊は毎日そうやって決まった時間に決まった音楽を演奏して
僕たちは繰り返しの中続いていくんだと
そう言っているみたい

お父さんは違う町に出かけて
そこでもまた毎日同じように働く
そして1年に一度
いや半年に一度くらい
どうしようもなく変わらなくちゃいけないって思うのさ

町の音楽隊はそんな時
いつもと違う長い音楽を演奏する
鼓笛隊は進む
3人のバイオリン弾きは
それぞれに調子外れなメロディーを
僕は荷台の上
ピアニストの譜めくりをする
みんなそれぞれ毎日少しずつ
何かを忘れていくのだけど
毎日少しも変わらないことをお祝いするように

湖

湖

朝
陽だまりの中蒸発している
雨上がりの日に足跡に注ぐような
小さく細波を打ちながら待つ
あの子の脆い脆い心の
湖

空から渡り鳥たちが舞い降りて
こう告げたんだ
人を嫌いになっているほど
時間は残されてないのだから

嗚呼
優しい気持ちになるため
誰かを求めるのはいけないこと?

流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて

雨の翌日に似た匂い

草むらから蛙たちが飛び出して
こう告げたんだ
悪い夢を見たら枕を
お日様に乾かしてもらいなさいと

嗚呼
恐れることを隠すため
誰かを求めるのはいけないこと?

流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて

流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて

細波を打ちながら待つ
あの子の脆い心の湖
湖
叫びの如く流れよ

しらかんば

しらかんば

夜の魔法
海が呼んでるよ
わたしたちは
いつか星になるのよ

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