銀色雲
海を踏みにじる足元に顔を埋める
滑らかな背中の稜線 その上で笑い転げるタキシード
約束を守れば花畑に連れて行ってくれる
約束を破れば花畑に連れて行かれる
銀色の振りするあの女性は夜の雲に鍵を掛けてしまう
少年が馬を打つ
幾度も幾度も
横柄な馬と 慎ましやかな少年
マフラーをしたまま
家には銀色の花束が届いている
草原は時折見せる笑顔に打ちひし枯れて
空間に緑 散りばめる様で
背中の上の僕達は息が苦しくなる
母親に抱き上げられた
少年は鍵を外された
雲に絵を描いて踊る
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