湖
朝
陽だまりの中蒸発している
雨上がりの日に足跡に注ぐような
小さく細波を打ちながら待つ
あの子の脆い脆い心の
湖
空から渡り鳥たちが舞い降りて
こう告げたんだ
人を嫌いになっているほど
時間は残されてないのだから
嗚呼
優しい気持ちになるため
誰かを求めるのはいけないこと?
流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて
雨の翌日に似た匂い
草むらから蛙たちが飛び出して
こう告げたんだ
悪い夢を見たら枕を
お日様に乾かしてもらいなさいと
嗚呼
恐れることを隠すため
誰かを求めるのはいけないこと?
流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて
流れよ 溢れよ
叫びのごとく濡らし
流れよ 溢れよ
遡るならば枯れて
細波を打ちながら待つ
あの子の脆い心の湖
湖
叫びの如く流れよ
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